5月は初めて念々堂で学習会が開催されました。(詳細は「イベントのおしらせ」をご覧ください。)
一つ目は『医学書では学べない認知症のお話〜認知症を通して〝生きること〟を学ぶ〜』です。代表・岸上が担当です。認知症を学ぶというより、認知症を通して人間を学ぶ。そんな姿勢で、脳神経内科であり受念寺副住職でもある岸上が、認知症診療のなかでいただいた課題を、仏教の視点を通して考えるということがテーマです。第1回は、「認知症から何を学ぶか/認知症の診断」でした。21名の方にご参加いただき、たくさん質問も上がり活気のある会になりました。次回は「記憶障害・見当識障害」です。
二つ目は、『家庭介護教室』です。介護講師・平田晃之先生に、移動介助について、ボディーメカニクスの講義と介助の実技を通して、基本をわかりやすく教えていただきました。10名の方と、受念館老人ホームの職員のみなさんにご参加いただき、みなさん積極的に実技にも取り組んでいただきました。ご家族の介護を経験された方から、もっとはやく知りたかった、というお声もありました。
三つめは『仏教書の輪読会』です。輪読会とは、数行ずつ、かわるがわるに音読して、本の内容について吟味したり語り合ったりする会のことです。今回は、宮下晴輝先生の「仏教は何を教えるのかー生老病死の中でー」を選びました。11名の方にご参加いただきました。
仏教の出発点である「苦」ということについて、「四苦八苦」という言葉を確かめるところから始まりました。仏陀になるとはどういうことか、目覚めるとは何に目覚めることなのか、という問いが出てきました。皆さん輪読会は馴れておられないにもかかわらず、おかげさまで有意義な会になったのではないかと思います。途中からのご参加も歓迎です。テキストはこちらで準備いたします。
いずれの会もそうですが、様々世代の方、様々な境遇の方が一堂に会して同じ問題を一緒に考える会ができたのは本当にありがたいことです。今後ともよろしくお願いいたします。
三つの会は、今月も開催いたしますので、是非皆さまご参加ください。詳細は「イベントのおしらせ」をご覧ください。
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