1月のおすすめ本

本年も念々堂が、居心地のよい場所、新しいことが学べる場所、何かあったときに頼れる場所であるよう、運営していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

1月のおすすめ本は、カレンダーの言葉にもあるように、祖父江文宏『悲しみに身を添わせて』です。祖父江先生は児童養護施設園長であり、親の離婚や失踪、虐待などで施設にあずけられた子どもたちや、障害を持った子どもたちを守り続けたかたです。僧侶でもあります。

世の中の役に立てとおそらく皆さんは言われて育ってきました。役に立たなくていいです。人は何かの役に立つために生まれてくるのじゃないのです。あなたの光、あなたを光らせるものによって、あなたが光ることです。(祖父江文宏『悲しみに身を添わせて』)

この言葉からは、人を有用性でしか見えず、尊厳性というものが見えなくなっている現代社会において、見失っている大事なことを教えられます。

あのミヒャエル・エンデの『モモ』が絵本になりました。昨年発刊された絵本版モモ、入荷しました。ぜひご覧ください。

昨年年末にジャズのレコードをたくさんご寄贈いただきました。それを生かすべく、レコードプレーヤーを購入しました。使っていた世代の方には懐かしい、若い世代の方には逆に新鮮なのではないでしょうか。

回転するレコード、アナログのレコード盤から生まれる音色。不思議と心が安らぎます。さながらジャズ喫茶のような雰囲気に。念々堂の新たな楽しみ方ができました。

新年は6日(月)から開館しています。ぜひ皆様お越しください。